環境分析を通じて、未来に繋がる安心・安全な環境づくり
◆石綿調査(アスベスト)
吹付材や建材中にどの種類の石綿が含まれているか(定性分析 JIS A 1481-2)、またどれくらいの量の石綿が含有されているか(定量分析 JIS A 1481-3)を分析します。
0.1%以上含有している場合、石綿含有製品となります。
また、複層塗膜等の石綿含有層を特定する場合は、断面観察(JIS A 1481-1)を行います。
建物解体工事・改修工事・大規模修繕工事・ 設計業務の事前調査等の際にご依頼ください。
◆アスベスト除去工事
アスベスト除去工事とは、建物の建材や設備に含まれているアスベストを取り除く工事です。
適切な処理をしなければ、近隣住民に健康被害が及ぶ恐れがあります。
◆室内空気中の化学物質濃度測定(シックハウス測定)
測定方法の違い
◆吸引方式(アクティブ型採取)
吸引方式は、室内空気を吸引ポンプにより専用の吸着剤に30分間捕集します。
2重測定(同時に2回の測定)を行い、その平均値を指針値と比較するので精密法とも呼ばれています。
分析方法は、高速液体クロマトグラフ分析計及びガスクロマトグラフ質量分析計を用いて行います。
◆蒸気拡散方式(パッシブ型採取)
蒸気拡散方式は、自然に拡散してきた蒸気をサンプラーに吸着させる方法で、一般的に8時間~24時間測定します。
分析方法は、吸引方式と同じく、高速液体クロマトグラフ分析計及びガスクロマトグラフ質量分析計を用いて行います。
◆厚生労働省が定めている揮発性有機化合物の室内濃度指針値
揮発性有機化合物 | 室内濃度指針値(両単位の換算は25℃の場合による) |
---|---|
ホルムアルデヒド | 100μg/㎥(0.08ppm) |
アセトアルデヒド | 48μg/㎥(0.03ppm) |
トルエン | 260μg/㎥(0.07ppm) |
キシレン | 200μg/㎥(0.05ppm) |
パラジクロロベンゼン | 240μg/㎥(0.04ppm) |
エチルベンゼン | 3,800μg/㎥(0.88ppm) |
スチレン | 220μg/㎥(0.05ppm) |
クロルピリホス | 1μg/㎥(0.07ppb)※但し小児の場合は0.1μg/㎥ (0.007ppb) |
フタル酸ジ−n−ブチル | 220μg/㎥(0.02ppm) |
テトラデカン | 330μg/㎥(0.04ppm) |
フタル酸ジ−2−エチルヘキシル | 120μg/㎥(7.6ppb) |
ダイアジノン | 0.29μg/㎥(0.02ppb) |
フェノブカルブ | 33μg/㎥(3.8ppb) |
総揮発性有機化合物量(TVOC) | 暫定目標値400μg/㎥ |
◆土壌汚染調査
土壌が重金属等や揮発性有機化合物の有害物質に汚染され、その汚染土壌に接したり飲料水として地下水を飲用すると健康に影響を及ぼす恐れがあります。
建設工事等で発生する残土や、土壌・汚泥を埋め立て処分する場合は、人の健康を阻害しないよう基準値内であることを確認する必要があります。
調査対象物質及び判定基準
分類:(揮発性有機化合物)第1種特定有害物質
特定有害物質 (施行令第1条) |
土壌溶出量基準 (mg/L以下) |
土壌含有量基準 (mg/kg以下) |
---|---|---|
四塩化炭素 | 0.002 |
ー |
1・2−ジクロロエタン | 0.004 |
ー |
1・1−ジクロロエチレン(別名塩化ビニリデン) | 0.02 |
ー |
シス−1・2ージクロロエチレン | 0.04 |
ー |
1・3−ジクロロプロペン(別名D−D) | 0.002 |
ー |
ジクロロメタン(別名塩化メチレン) | 0.02 |
ー |
テトラクロロエチレン | 0.01 |
ー |
1・1・1−トリクロロエタン | 1 |
ー |
1・1・2−トリクロロエタン | 0.006 |
ー |
トリクロロエチレン | 0.03 |
ー |
ベンゼン | 0.01 |
ー |
分類:(重金属等)第2種特定有害物質
特定有害物質 (施行令第1条) |
土壌溶出量基準 (mg/L以下) |
土壌含有量基準 (mg/kg以下) |
---|---|---|
カドミウム及びその化合物 | 0.01 |
150 |
六価クロム化合物 | 0.05 |
250 |
シアン化合物 | 不検出 |
遊離シアン50 |
水銀及びその化合物 | 0.0005 |
15 |
アルキル水銀 | 不検出 |
ー |
セレン及びその化合物 | 0.01 |
150 |
鉛及びその化合物 | 0.01 |
150 |
砒素及びその化合物 | 0.01 |
150 |
ふっ素及びその化合物 | 0.8 |
4000 |
ほう素及びその化合物 | 1 |
4000 |
分類:(農薬等)第3種特定有害物質
特定有害物質 (施行令第1条) |
土壌溶出量基準 (mg/L以下) |
土壌含有量基準 (mg/kg以下) |
---|---|---|
2−クロロ−4・6-ビス(エチルアミノ)−1・3・5−トリアジン (別名シマジン又はCAT) |
0.003 |
ー |
N・N−ジエチルチオカルバミン酸S−4−クロロベンジル (別名チオベンカルブ又はベンチオカーブ) |
0.02 |
ー |
テトラメチルチウラムジスルフィド (別名チウラム又はチラム) |
0.006 |
ー |
ポリ塩化ビフェニル(別名PCB) | 不検出 |
ー |
有機りん化合物 (パラチオン、メチルパラチオン、ジメチルジメトン、EPNに限る。) |
不検出 |
ー |
◆水質分析
工場排水や産業廃棄物処分場、し尿処理施設など、水の検査が必要な施設の水質分析や、地方自治体が行わなければならない公共用水や河川水・海域の水質検査等 幅広く受託分析を行っております。
工場排水分析
工場排水・公共下水道排水等を採水から分析まで一貫してお受けいたします。
海域水分析
河川水・海域水の水質分析を行います。
主に行政機関からの受託業務となります。
温泉分析
温泉施設で気になる水質検査をスピーディーに行います。
大切な分析結果は最短でお届けします。
井戸水分析
新規井戸の掘削時・既設井戸の定期検査等有害成分が含まれていないか検査します。
貯水槽分析
貯水槽の清掃時にきれいになったか、基準に適合しているか、検査します。
プール水分析
残留塩素等がプール水基準に適合しているか、安全を確かめます。